メジャーリーグとプロ野球の差。実力では勝っていると思っているけど。。。
野球大好きな草野球プレイヤーの皆様こんにちは。
今回は、日本よりも遥か先に進んでいる、メジャーリーグの最新システムについて書いてみたいと思います。
メジャーリーグと日本のプロ野球。
WBCでの日本代表の連覇もあり「日本が野球最強!」と感じる機会もありました。WBC、超盛り上がりましたよね。
しかし日本のプロ野球、盛り上がってる感じ、してますか?
観客の動員数、伸びてるってニュース聞きます?みなさんの周りの人たち、野球見てますか?
子供たちにはサッカーが人気。最近の錦織選手の活躍もあり、テニスを始める少年少女も増えているようです。
そう、かつての状況より、日本国内の野球熱は確実に低下してきているのです。
一方、野球の本場アメリカの盛り返し
海の向こうのメジャーリーグはアメリカの三大スポーツ(アメフト・バスケ・野球)のひとつとされ一定の地位を維持してきたようでしたが、近年、最先端のテクノロジーを取り入れながら急成長を遂げているらしいのです。
日本も含め世界的なサッカーブームに押されている印象の野球ですが、アメリカ本土で好調なビジネス展開に成功しているメジャーリーグベースボール。その秘密は、運営会社にあるようです。
MLBアドバンスドメディアの躍進
2000年、メジャー30球団によってに設立された「MLBアドバンスドメディア」という会社があります。この会社はMLB公式サイトの運営やチケットの販売などを担当し、MLB普及に努めてきました。
さてここで、現在のMLB公式サイトと日本プロ野球公式サイトを比べてみましょう。
【MLB.com】
とにかく動画コンテンツが超充実していて、各試合のハイライトをチェックすることができます。
一方、日本のプロ野球のサイトはどうでしょう。
【日本プロ野球公式サイト】
ださいし、古い!コンテンツもなんかよく分かりません。
プロ野球、ウェブサイト(=ファンサービス)ではMLBに完敗!
mlb.comは、デザインとか使い勝手とかすごいユーザー目線だし動画コンテンツ超充実だし最高。最近では、YouTubeと提携して全試合の配信をしていたり、最新技術を使用した活動にもすごく積極的です。
MLBと全然違う!ここまで遅れるかってくらい、日本は遅れすぎだと感じます。
WBCでは世界一になり実力では世界にその力を示しましたが、ウェブサイトでははっきり言って完敗ではないでしょうか。ウェブサイトといっても、このご時世ですからそれは“ファンサービス”そのものだと言えると思います。
メジャーリーグでは、すべての球団オーナーが一丸となって最新のテクノロジーをフル活用しファンの満足度をあげる努力をし、そして顧客拡大に成功し動画の有料配信やチケット販売を伸ばし、テレビの放映料を増額し契約するなど、飛躍的な野球発展に成功しているようなのです。
一方、日本のプロ野球はどうなのでしょうか。サイトはださいし、分かりずらい。これでは、国内の子供の人気はサッカーやテニスに奪われる。球場への動員数は増えない。地上波放映はほぼなし。衛星放送などの有料会員が増えているというニュースも聞かない。散々たる状況ではないですか?
パ・リーグの動画を配信する「パ・リーグTV」というものをYouTube上でみる機会が増えました。これはすごく大きな一歩のように感じますが、これがビジネスに貢献しているかはよく分かりません。
先述の「MLBアドバンスドメディア」がどれほど成功しているかという記事があがっています。
MLBのビジネス面を担うMLBアドバンスドメディア(MLBAM)は急成長を続けています。2012年度のユーザー数(MLBAMのコンテンツを利用するためのアプリダウンロード数)は670万人だったのに対して、昨年度は1000万人を超え、その売上は約700億円に到達、営業利益は225億円を超えるまでになっています。
ひとつここで改めて言っておきたいのは、MLBは、エンターテイメント性を向上するために導入した変化を、しっかりとリーグ収入としてマネタイズ(収益化)しているということです。
引用元:Number Web
日本のプロ野球もこのような状況が整ってほしいものです。野球という狭い範囲のなかでのスポーツですから、メジャーリーグのような積極的な集客施策が求められることは言うまでもありません。
「MLBアドバンスドメディア」の最新テクノロジー「Statcast」
そんな、躍進がつづく「MLB」および「MLBアドバンスドメディア社」ですが、ものすごいシステムを開発して、昨年のポストシーズン、その後今季のレギュラーシーズンからの導入を開始しました。
そのシステムが「Statcast:スタットキャストシステム」です。
「Statcast:スタットキャストシステム」とは何か。以下に簡単な解説がありました。
Statcastは、高解像度の光学カメラとレーダーを用いて、すべての選手とボールの動きをトラッキングし、収集したデータを実況・解説に適した形ですぐに利用できるようにしたものだ。データをもとに選手のパワーやスピード、技術、チームの戦略などがリアルタイムで分析され、これまではわからなかったメジャーリーグのスゴさや工夫をテレビの視聴者が発見できる。
引用元:マイナビニュース
以下の動画でその凄さをご確認ください。
http://www.youtube.com/watch?v=DGKxfs11nOI
やばい、超面白い。メジャーリーグ凄すぎ!
例えば、ランナーのランニングスピードとか外野手のボールの追い方の正確さ91%とかで表示されたりしてます。このような映像がリアルタイムで生成され、解説映像に使用されるわけです。 これこそファンサービス!野球見たくなりますよね。
野球とデータの相性
かつてプロ野球では野村克也監督がID野球を展開しました。
メジャーリーグでは、オーランド・アスレチックスのGM、ビリー・ビーンが、出塁率や長打率などの統計学データを活用し低予算でのチーム改革を実践して話題になりました。この話はブラッド・ピット主演の映画「マネーボール」でも描かれています。有名な話ですよね。
野球とデータってすごく相性がいいですし、そこを分かりやすい形でファンに見せることで、野球観戦の楽しみがぐっと広がる。
「MLBアドバンスドメディア」が「Statcastシステム」を開発したことは、すごく全うなファンサービスであるということが分かります。
さらにこのような記述もあります。
Statcastを使って、MLB.comがフィラデルフィア・フィリーズの巨漢投手アーロン・ハラングとリンスカムを比べている。ハラングは身長6'7"だが、リリースした瞬間のボールとプレートの距離は5'8"しかない。身長の86%の長さだ。その結果、ストレートの速度は88マイル止まりで、しかも伸びがない。ハラングの名誉のために付け加えておくと、86%はメジャーリーグ投手の中では悪くない数値だ。リンスカムの数値はレベルが違う。身長5' 11"に対してプレートからボールの距離は6'9"。なんと身長の114%に達するダイナミックなフォームから投げられるボールはよく伸び、ハラングと同じぐらいの球速でもホームベース上でのスピードでは上回るから、バッターには剛速球に見える。
引用元:マイナビニュース
もし、日本のプロ野球にこれがあれば、もっと野球を見たくなりませんか。大谷翔平の162 キロの秘密、明らかにしてくれるんですから。
以上、メジャーリーグの最先端の努力、ともいえる「Statcast」のご紹介でした。たまにMLB.comを見にいくと、コンテンツ充実で楽しめますよ。日本のプロ野球も頑張ってもらいたいものです。
ではまた。