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アメリカの“草野球”はソフトボール!?

日本で草野球をやっていると、あれやこれやと軟式用バットの記事を調べることが多いし、このようなブログをやっているとなおさらのこと。

やれビヨンドマックスだ、カタリストだ、と気になるバットがいっぱい出てくる。そんな折、ネットでバットを調べているとふと感じることがある。

「米メーカーのカタリストとかって、若干ソフトボール押しが強いな。。。」

その感覚、草野球プレイヤーの方も調べた経験があれば何となく分かるはず。

もしかして、アメリカのメーカーはそっちに力入れてる系なのか。。。そんな気がして調べてみると、なんと！

アメリカにはそもそもボールが硬式球か、ソフトボールしかないらしい。いわゆる日本の“草野球”に近いものは、アメリカにおいては“ソフトボール”みたいです。

参考：草野球オンライン「アメリカと草野球」
参考：アメリカの少年野球と草野球「アメリカに草野球は存在しない？」

なるほど、アメリカには草野球はなくって柔らかいボールを使用したものは「ソフトボール」のみ。ならば日本の軟式球を使用した野球はまさに（硬式）野球とソフトボールの間？ルール的にはもちろんソフトボールより（硬式）野球ですが、使用しているボールは“ソフトボール”なので。。。うん、いいとこどりが草野球！ではないでしょうか。

ソフトボールの人気のバットは、草野球でもおなじみのもの。

そのような事情もあり、アメリカのバットメーカーは当然ソフトボールに力を入れています。国内で人気のソフトボールバットをみると「カタリスト」「ウィルソン・フェニックス」「ビヨンドマックス」といった草野球プレイヤーにもお馴染みのバットがずらり！

ルイスビルスラッガー「カタリスト」ソフトボール用

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ウィルソン「ディマリニ・フェニックス」ソフトボール用

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そしてなんと、あの草野球バット界の帝王ミズノ「ビヨンドマックス」にもソフトボール用が！

ミズノ「ビヨンドマックスメガキング」ソフトボール用

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草野球でも人気の“飛ぶ軟式バット”はソフトボールでもどうやら人気のようです。

ちょっと豆知識的なこと

草野球プレイヤーの多くの皆様は、地域の軟式野球連盟のリーグに所属しているケースが多いと思います。この連盟が軟式野球の定義など、いろいろを取り仕切ってるわけです。公式球や公式バットの規定を決めているのもこの団体なんですね。

さて、正式名称を「公益財団法人 全日本軟式野球連盟」というこの団体。設立が1946年とかなり古くからあるのですが、wikipediaに設立と名称の経緯が書かれています。

通称では「全軟連」あるいは "JSBB" と呼ばれる。現在の連盟名をJOC等で登録する英文の名称には "Japan Rubber Baseball Association" を用いているが、連盟発足時はGHQへの許可申請が必要で、GHQ側の見解は「野球とはベースボール（硬式）かソフトボールのどちらかのみ」というものだったため、日本で誕生した "Rubber Ball"（ゴムのボール）が理解されず許可がおりなかった。そこで、やむなくソフトボールを「ソフトボール部会」として連盟に受け入れ "Japan Softball Baseball Association"（略称 JSBB）とすることで認可が降りた。このような経緯から、現在でも正式名称としては、"Japan Softball Baseball Association" であり、略称も JSBB となっている。

えっーーーーーーー！

僕たちのバットに書かれているあの“JSBB”のSはソフトボールのSだった！

そして、ここにも書かれていますね、「野球とはベースボール（硬式）かソフトボールのどちらかのみ」と！当時のアメリカ（GHQ）の見解が、今の日本の草野球に未だに影響を与えていることも分かります。とりあえず、どこかのタイミングで名前くらい変えようぜ。

団体の由来はどうあれ、しかし、草野球は素晴らしい！と言おう！

ルールはベースボール。使うボールは軟式球。

多くの人に野球を楽しんでもらうために作られた日本オリジナルのスポーツ！それが、草野球なのだ！

どうだアメリカ、あんたの国に草野球がなくて、とても残念だ。しかし、飛ぶバットはありがとう！

そんな感じで、ではまた。